Posted by on 2017年5月25日

季節は春から夏へどんどん進み…草木も旺盛になってきましたが、我々は未だに畑の土作りのために〜

相も変わらずテコ入れ中〜!

(テコ入れについて詳しくはコチラ

1週間ほど前から、およそ50㎡のエリアを深さ40〜50cmでひたすら掘り進んでおります。

掘ってはフルイにかけ、畑にはあんまし良くない草の根っこや石を取り除いています。
いわば「土のクリーン作戦」です。

しかし、このエリアは特にヒドい。

 

大きな石がゴロゴロ。
フルイにかけた土の半分以上が石だったりもする。

 

なぜか突如、砂の層が出てきたり…(画像の黄色いとこ)

 

いつの時代からだろうか、ビニールや発泡スチロールのトレイも。
こういうのって、土の中に埋めたところで分解されないのよね〜…

 

うおー、デンジャラス!
ガラスの破片も出てくるんだよ〜

 

そもそも何でこんな大地になってるのさ?!

 

うちの家族から聞いた話を元にざっくりとした土地の経緯を↓

かつてここは田村家の田んぼだった。(たぶん80年くらい前)

その昔、ここは田んぼだったそうな。
なるほど、掘っていくと必ず硬い粘土層にぶち当たるのはそういった背景だったか〜。

 

田村家、火事になり土地を売りはらう。(たぶん50年くらい前)

どうやら私が生まれる前に、田村家は過去に2回、火事に見舞われたらしく、その際に泣く泣くこの土地を手放したらしい。
原因は、いまだに我が家で愛用している「番屋ごたつ」。
(うちのジイさんに番屋ごたつを見せるとトラウマが蘇るらしい)

火にはホント気をつけよう。

 

土地を買った人、子供に家でも立てようかと住宅用に整地。

火事に同情して土地を買ってくれたその御方。
農家さんじゃなかったようでして、田んぼがあっても仕方ないと田んぼを潰して住宅用に整地。

このときに砂や砂利が投入された。

将来、自分の子供がここに家でも建てればよかろうと出費したものの、子供は県外へ移住。
使い道のない、整地された土地だけが虚しく残った。

 

うちのジイさん、土地を買い戻す。(たぶん40年くらい前)

※画像はイメージです。

火事の際、同情で買ってもらった土地。

使い道がなく困っているのならと、田村家に買い戻されたのである。

 

そして、放置(笑)。

買い戻されたは良いが、結局我が家でも使い道がなく、そのまま放って置かれることに。

いつしかそこは森に変わっていったのだった。
うーむ…すべての大地は森になっていく。

そして残念なことに、森はポイ捨てや不法投棄の対象にもなってしまう_悲

プラスティックやガラス片が出てくるのは、おそらくそんな事情からだろう。

 

俺の時代が到来!yamaan【現在の「うちみる」の前身】がスタート!(7年くらい前)

※yamaanについてはコチラ(YOiCHi.PDF)

自給自足実践フィールドが始まる。

木々をすべて伐採。
うちの母親も乗り出して開墾した。

このとき、なぜかうちのジイさんが勝手にトラクターでロータリーがけをしてしまった。
きっとそのときに捨てられていたゴミが粉砕されて散り散りになったのだろう。

当時の私は一切無用の不耕起栽培の畑を目指していたので、大激怒したのちしばらく落ち込んだのを覚えている。

 

ゆにさん来て、「うちみる」がスタート!

二人で話し合った結果、「ちゃんと土作りからしよう!」ということで畑のテコ入れが始まり、現在に至るわけです。

これがまぁしんどい作業であります。

 

古の民とコンタクト! 出土しちゃうときもあるよ!

これ、何か分かります?
土器ですー!

 

縄文時代っぽいものもあれば、弥生土器っぽいものも出ます。

この場所で、脈々と人類が生き続けてきた証です。

直感的に1万年くらい前に生きていた人が触ったものに、自分も触れちゃう体験ってなかなかに無いですよね。

まさにドキドキ(土器土器)です!

 

現代の我々の生活って、当時の人たちの様式とはだいぶ変わってしまっているんだろうけど、おそらく当時の人たちと同じように私たちは土に種を蒔いています。

※画像は1ヶ月前にテコ入れが終わったエリア(15㎡)、やっと種が蒔けるようになって嬉しいの図。

 

「先祖代々の土地」、「未来の子供たちから借りている土地」、
様々な言い方があるだろうけど、土地というものについて改めて考えさせられている畑のテコ入れ作業。

人間だけでなく、虫や動物、植物たちも進化(退化?)を繰り返しながら脈々と生きている存在ですよね。

時折、このフィールドで動物たちと目が合うんですが、
「大事なことを先人から受け継いでる?」「ちゃんと未来のこと考えてやってる?」って問われているような気がして、身が引き締まるときがあります。

生きてるなー、私たち!

さて、今日もカエルの大合唱を聞きながら眠りまーす。

 

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