Posted by on 2017年6月16日

食う、寝る、そして「トイレをする」。

↑ 人間だけでなく、全ての生命が生きていくのに必要な活動3要素。

 

動物は、植物や他の動物を食べてウンチを排出。

そのウンチは、ハエやミミズ、微生物が食べて分解し、そこから排泄されたもの(ウンチ)は土の養分に。

その養分は、植物の栄養となり、光合成の末に酸素(これが植物にとってのウンチ)を排出。

その酸素は生物の呼吸に欠かせない物質で、酸素を生み出せるのは自然界では植物のみ。

これらすべての多様なる現象が、この地球の無限とも言える生命サイクルを生み出していることは、実感こそ無いかもしれないが、これまでの理科チックな教育過程でご存知のことだろうと思う☆

 

そういうわけで今回は、

ウチのトイレ事情(2017年春)をお届け。

( )で「2017年春」と題しているには理由がありまして、実はこの夏にはうちみる独自開発の画期的なトイレシステムが発表されるから〜!

そちらをいきなり発表しても良かったんだけど、まずはその前段階としてトイレの原点、そして理念とともに今の我々のトイレライフを赤裸々にレポートしたい☆

※ 記事中、排泄に関する用語や画像が出てきます。人間誰しも通らねばならない門:排泄ではありますが、嫌悪感を抱く人はこれ以降の記事は閲覧しないでください。

 

 

ご案内します、トイレはこちらです ↓

ここは今の住まい、yamaanLODGE(ヤマーン・ロッジ)のすぐ隣にある雑木林です。

 

ウンチを催したときに用意するのはこちらの3点。

① シャベル=穴掘り用
② 霧吹き(出口を調整できて水鉄砲みたいにもできるやつ)=ウォシュレット
③ フキノトウの葉(旬の植物を使用)=お尻拭き

 

ちなみにフキノトウは、冬以外はほぼ年中どこかにある安定のお尻拭き。

早春のお花は、お尻の割れ目に優しくフィットする形状でとても気持ちイイ☆
時期が限られるのが残念だけど、それゆえに季節を感じる。

 

さて、ここまででお分かりいただけただろうか。

うちみるでのトイレ(大便)は…

YES! 野外トイレット!

※某クリニックのフレーズで脳内発音ください。

つまりは「野グソ」です。

 

林をちょっと散歩して、アクションポイントを定めたら、そこの土を直径15~20cm、深さ10cmほど掘る。
あとは鳥のさえずりを聞いたり、頭上の植物を観察したりしながら、用を足す。

どこからともなくシジュウカラが「ツピー、ツピー、ツピー、ツピー」と鳴き、目を閉じてその音に耳を澄ます。
(俺には「土、土、土、土」と言ってるように聞こえる_笑)

見上げるとシラカバの木にミツバアケビの蔓が上まで絡みついていて、秋には甘い実が付く様子を想像して胸を膨らませる。

自分を取り囲む自然の広がり、そこに一切の壁は無い。

リスや鳥がするように、私も体内からポトンと土に落とす。

なんという気持ち良さなんだろう☆

これを体験してしまうと、もはや一般的な屋内トイレには戻りたくなくなるのです。

ビギナーの頃はちょっと抵抗があり、ギリギリまで我慢してからこの林に駆け込んだものだが、今となってはやってくる便意が楽しみでしょうがない。

 

林というロケーションゆえ、茂みの向こうを人が通らないとも限らない。
(林の反対側には砂利の農道があり、農耕車のほか犬と散歩をする地域住民もいる)

見られたらどーしよー的な適度なスリルを味わう。

 

ふぅ…

この日も惚れ惚れするような立派なものをリリースできました。

形状はアルファベット小文字の「g」。
2回くらいトグロを巻いた。

霧吹きのノズルを調整して、お尻周りをウォシュレット。

 

仕上げにフキノトウの葉。

今の時期は葉が大きく開いているので、このように三つ折りにして贅沢に拭ける。
葉一枚から、5回分くらいは取れます☆

天然ならではウェット感もあるし、何と言ってもこの葉脈の絶妙な凹凸が拭き取りにはとても適している!

拭いた後の葉は、そのまま周辺に置くといずれすんなり土に還ります。

 

気になる匂いは、掘ったときの土を被せればほとんどなくなる。
個室と違い、風通しもあるし、開かれた環境なので匂いは散り散りに消え去ります。

最後に、今回のアクションポイントにマーキング。
近くに落ちていた枝を挿して、うちの奥さんが誤って踏んづけたり、掘り返したりしないようにします。

そこを朝日がいい感じに照らしちゃったりなんかしたら、なんだか埋葬にも似た儀式を終えた気分になる_笑
この日はこの墓標ならぬ糞標にしばし見惚れておりました。

 

ちなみにウンチが完全に分解されるには、季節やその場所の生態状況にもよるけど、大体1ヶ月ちょいかかります。

時間はかかるけど、飲めるほどの浄水で流して、それを浄化施設まで送るような長い配管も必要ない。
何よりもコレが菌類や植物にとってはこの上ない栄養へとなっていきます。
これぞ地球の神秘☆

日本の下水道事業の9割は赤字経営らしいし、集められた大量の汚泥水は結局のところ微生物のチカラで分解して、河川に放流している。
残った沈殿物はわざわざ石油をかけて焼却処分されたり、最近ではセメントに混ぜて建築物になってたりしてます。(Oh, shit!!)

 

さてさて最近では、ここに自生するクサイチゴが結実していて、用足しの帰りはこちらを2〜3粒食べて林を後にする。
野性味と清涼感ある酸味がとても美味しいのです。

ハッ! ひょっとすれば我々のウンチがこのクサイチゴを元気にしているのかもしれない!

 

ついでに囲炉裏で使う小枝も数本持ち帰れば、一石二鳥(クサイチゴも合わせると三鳥だね)!

注意すべきはコチラ、ツタウルシ。
艶のある三枚葉が目印です。

前に一度、切羽詰まって林に駆け込み、ろくに周囲も確認しないで奮闘(糞闘)してたら、尻にこいつが触れていた。

2週間ほど、左臀部がカブれてしまい、ツラいかゆみと戦いました。

これからの時期は虫刺されにも十分注意したい。

そんなわけで今回は、ブログファンが減るかもしれないリスキーな野外トイレのレポートでございましたーm(_ _)m!

最後に素晴らしき書籍をご紹介!
我々はこちらの書籍を大いに参考にしてフン闘しております ↓

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「糞土思想」が地球を救う 葉っぱのぐそをはじめよう

糞土師(ふんどし)として名高い、伊沢正名さんの最新著作(2017年1月出版)です!
この本では、「食は権利、ウンコは責任、野糞は命の返し方」という思想や正しいノグソのハウツーのほか、拭き心地を詳細にレポートした「葉っぱ図鑑」も収録。
私、個人的には地球の真理がこの本の中にあると思います。
是非ご一読あれ☆(近くに雑木林がある家にお住いの方は特に)

 

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